9月のトピックスで、「管理会社から委託契約の満期に伴う契約更新は致しません」となることが増えてきて、その理由を紹介しました。

 では、次のステップとしては、どうしますか? 普通に考えて選択肢は2つ、

1)新たに管理会社を探す

2)自主管理に切り替える。

です。

新たに管理会社を探す場合に、2つの方法があります。一つは全ての業務を委託する「統合管理」、もう一つは

事務管理業務を管理会社に委託してあとは理事会が中心になって業者に委託または、管理組合員で行う方法です。

後者の方が一般的には、コストを抑えられます。

一方、自主管理の場合でも、「全てを管理組合で自主管理する方法」と、「会計事務業務は管理組合自身で行い、

その他の業務・作業(清掃、建物設備管理)を業者に委託する方法」があります。

実現的には、今まで管理会社に全てお任せしていた管理組合が、自主管理にいきなり移行するのは、ハードルが高く、新たな管理会社を探すことから始めることになるかと思います。

 さて、「新たに管理会社を探す」の選択肢について、どうやって探すかを 神奈川県の場合で考えてみます。

まず、国土交通省に「マンション管理業」として登録してある業者であることは最低の条件です。

その中で、神奈川県に本店、本社、あるいは支店として登録されていることが一つの目安です。その業者は、神奈川県を事業活動拠点としているからです。

実際、国土交通省で神奈川県に登録がある業者は148業者あります。たくさんありますが、登録していても分譲マンション管理の事業活動の実態のない業者も多くあります。インターネットのホームページから、主要事業の一つとして分譲マンション管理を挙げている企業を調べると、約43社あることがわかりました。この中には、全国展開している会社も多数あります。 「1社から更新しない」と言われて焦ることはなく、43社もありますから、自分たちの条件にマッチングする管理会社を見つけることは可能かと思います。

 では、管理会社に全部委託するか、一番面倒な「会計業務」を含む、事務管理業務を管理会社に委託するかは、組合員で合意をとって、決める必要があります。

それでも管理会社は使わないという場合は、自主管理となりますが、一番面倒な会計業務だけを「会計システム」といったI Tサービスを提供する会社も最近出てきました。清掃・設備管理等、ハード面のサービス会社は地元に多くありますので、これらの業者と組み合わせることで、自主管理という方法も選択肢の一つになってきました。