マンションの快適な居住環境を確保し資産価値を維持するためには、適時適切な修繕工事が必要であり、また、必要に応じて建物及び設備の性能・機能向上を図る改修工事も求められます。
しかし、修繕工事が計画されている前年度あたりに、たまたま、輪番で就任する役員は、
①持ち回りで理事に就任するが、大規模修繕委員会を開設したいが如何したらいいの
②大規模修繕委員に就任したが、自前で資料収集・取り纏め資料の作成等の時間的余裕がない
③「設計監理方式」で考えているが、専門家(監理者)をどう選んだらよいか不明?
④「設計(責任)施工方式」で管理会社に依頼したら、工事費等が割高になっているのでは?
⑤修繕工事に関する説明会、総会決議等において不安であり、管理組合運営に自信が持てない ・・・
など、悩みは尽きません。
先ずは、「分譲マンション管理相談センター」に相談してください。
大規模修繕工事の進め方の基本にいて以下に示します。
1. 大規模修繕工事の主体は管理組合
自分たちのマンションの将来を左右するイベントである大規模修繕工事の主体は管理組合であり、管理会社、コンサルタントや施工会社等の専門家にサポートしてもらいながら重要なポイントでの最終意思決定は管理組合
2. 専門家(パートナー)と上手に付合う
大規模修繕工事は長期戦になることが多いため、役員の交代により事業が円滑に進まなくなるケースもあり、信頼できる専門家(コンサルタント等のパートナー)に協力を依頼して、管理組合の負担を軽減
3. 各段階での手続きは公明正大に行うことが重要
コンサルティングや施工会社等の専門家の選定作業は、組合員からの疑惑を招かないよう、情報をガラス張りにして公明正大に!
4. 円滑に合意形成するには焦りは禁物
大規模修繕工事を急ぐあまりステップを省略したり情報共有を怠ると、後々トラブルに発展する可能性が高いため、円滑に合意形成するには、節目節目で組合員の意見を聞いたり、検討状況を開示しておくことが必要
5. 次回以降の大規模修繕工事を考慮することを忘れずに
次回以降の大規模修繕工事に備えて、竣工図書や材料サンプルなど工事記録の引継ぎ、役員や修繕委員会が蓄積したノウハウを引継ぎや次回以降の大規模修繕工事で資金が足りなくなることがないよう、長期修繕計画や修繕積立金の見直し
大規模修繕工事のロードマップ
Ⅰ. 計画修繕工事の準備(総会の10カ月以上前)
Ⅱ. 修繕基本計画の作成・修繕設計 (3~6カ月程度)
Ⅲ. 施工会社の選定・契約(総会の6~9カ月以上前)
Ⅳ 計画修繕工事の実施(工期4~8ヶ月程度)
Ⅴ 計画修繕工事完了後の留意点
管理組合の役員等は、マンション管理士等マンション管理の専門家を活用することで、
・理事・大規模修繕委員等は、大規模修繕工事に関する安心感が増し、心身的な負担が軽減
・修繕工事の基礎知識・技術動向等が習得でき、資料作成等の煩わしさがなくなる
・専門家、施工会社等選定において、第三者の公平な助言・援助がうけられる
が期待できます。